no collar long shirts 。
自分達の流れや、タイミングなど、唐突ではなく自然な流れ (自然な考え方) でカタチにしたかった生地です。
つかうタイミングはいつでもあったのですが、タイミングをつかめるまでに時間がかかってしまいました。
東北発の合同展示会entwine に参加させて頂くようになって、関わりのある人たちの場所のことが気になってきました。
実家のある佐賀だったり、学生時代にいた愛知の天気やニュースが気になって見てしまうように、
(この事例は僕だけかもですが)
いつの間にか、盛岡や秋田、仙台の天気やニュースに対して耳が大きくなっていることに気付きました。
服の仕事をしていますから、気温が出れば着るものは何かを考えてしまいます。
春ものはまだこの気温じゃ着ないなあとか、もう厚手のものを着るんだーとか、
自分が今住んでいる場所との比較をするようになったんです。
寒い季節には温かい服を届けたい。
これはすごく当たり前のことですが、東北地方での冬の経験がない。
東北での寒さの経験は10月のentwine の時期のみで、本当に厳しい冬の経験はないので大それたことは言えないのですが、
「温かい服を届けたい」と考えるきっかけになったentwine 。
その土地に実際に関わらせて頂いたことで、
「どこかの誰かへ向けて」という抽象的な部分が「特定の誰か」という具体的なものに変える事が出来ました。
生地はすぐそばにあるのに、この生地をつかえるようになるまで、だいぶ時間がかかってしまいましたが、
体験として肌に残った、良い遠回りが出来ました。
二重織りの組織をいかして、表面を細かく起毛させています。
軽くて、中に空気を蓄え温かい。とても良い素材ですよ。





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オープンしています。
ご覧下さいませ。
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