
現在、私たちがつくっているパンツは2型。
WESTPOINT (WIDE) とWESTPOINT WORK CULOTTE 。
それらのパンツには、YKK が1940〜50 年代のアメリカのヴィンテージジッパーを元に復元させたファスナーを使っています。
女性服でありながら、このファスナーを使うのは珍しいと言われる事があります。
確かにそうだなーと思いながらも、なにか重さを感じると言いますか、黙っていても男っぽさがにじみ出てしまうような...
そんな存在感のある姿が、凛々しくも頼もしさを感じさせてくれるファスナーです。
ファスナーの引き手、綿のテープ(よくあるファスナーのテープはポリエステルが多いです ) には、
くすみや、綿ならではの自然なシワが入ります。気付かない間にそれは着々と進行中。
普段は気付きにくいところではありますが、部品1つでもその変化は大きく、細かな1つのことでも、
モノに対する愛着が深まっていたことに気づくことが出来ます。
消耗してきてはじめて「いつの間にこんなにつかってたんだろー」って気付くことは意外なほどよくあります。
そんな楽しみを秘めたモノは、美味しい料理の隠し味のように、その存在感はとても力強いですね。